わらの自然みちくさ案内

...とくには おかまい出来ませんが 水 と 空気 はいいんです 。

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コラム -ごとち-

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ごとち(よしのぼり)
が子どもの頃は夏休みに入ると 毎日川へ泳ぎに 行っていました。
に 大きめの川 石を並べて流れ を せきとめ、草を刈り、木や竹製の 手作りはしごをたてかけて・・・ 地域の大人たちが子どもたちのために 作ってくれた 川の水泳場。昼ごはんを食べ終えると、 真っ黒に日焼けした体に 水 泳パンツ 一丁、 頭には水中メガネと いったいでたち で 、上級生を先頭に水泳場へ 自転車のペダルをこいだ のを覚えています 。

んな私たちの川での 遊び相手が、和良で言う「ごとち」でした。 正式には「よしのぼり」という名で、同じ郡上でも隣の 八幡 町 では「ちちこ」と呼ばれる 川に暮らす ハ ゼの仲間です。その「ごとち」を 子ども たち はタモ網ですくったり 、 葦(よし)の葉を使って釣るなどさまざまな方法で捕 らまえていました。さらに上級生になると大人たちと一緒に 堰堤の下に空缶な どを置いて流れ落ちる魚を捕らえる「じょんじょろ」 という罠を仕掛け たりもしてい ました。 タモ網を使う方法は、今日 では「がさがさ」と呼ばれ、テレ ビや雑誌にとりあげられるなどかなり全国的に知 られているようですが、葦の葉を使った釣り について は皆さんどうでしょう・・・ ご存知ですか?
葦の葉を使った釣り。その方法は ① 適当な大きさの葦の葉を採り、 大きな葉を順番に 剥いて いきます。 ② 細~い葉っぱが先っぽに出てきたら、 「がい虫」(トビケラの幼虫で釣り人には「クロカワ 虫」の名で おなじみ )を結びます。この2工程 で 釣り道具は完成です。釣りと言っても ハリ、糸、おもりなどを使うわけでもなく、葦の葉に「がい虫」のみというこれ以上ないシンプル、そしてすべて現地調達、さらにそのまま捨てても 自然に帰る という 今流行の「エコ」な 仕掛けなのです。
て釣り方です 。 「ごとち」は主に石の裏やかげに潜んでい ます。 そこに「がい虫」のついた葦 の葉を静かに送り込みます。そこに魚 がいればブルブルッとすぐに反応があ りますので、 エサをくわえた魚 を慎重にかつ素早く抜 きあげ、もう一方の手の水中メガネに入れます。しかし葦の葉の先にエサ を結んだだけの仕掛けで釣りバ リなどついていないわけですから、当然魚がエサを放したら逃げてしまいます 。 また、 あまり深い場所ですとエサをく わえた魚を抜き上げるのは至難の業になりますので、 せいぜい水深10センチ~20 センチ程度の流れのない場所で行うのが適当でしょう。 さてさて 私の場合、石の 中でエサをくわえた「ごとち」をそのまま水中メガネへ・・・ということはせず、魚の居そうな石の入り口でエサを躍らせながら魚を石の外におびきよせ 、より取り込みがしやすい場所で エサをくわえさせて釣る・・・という高等技術(?)を駆使して釣り上げます。 たまに穴から「くそんぼ(あぶらはや)」や「がぶち(かじか) 」など 大物が顔を出して脅かされますが、一番厄介だったのが「あかざす(あかざ)」でした。貪欲な魚で 、 食 いついたらなかなかエサを放さず、手でさわろうにも ヒレに毒バリ を持っているため うかつに手を出せません。 仕舞 には とかげのしっぽのごとく 葦の葉の先を 切 り取 って、それごと 水中メガネに入れることが多かったように思います。

て、 そんなこんなで釣り上げた魚たちは家 に持ち帰り 、その日の夕食となったり 、冷凍庫に保存し、秋祭り(9/23.宮代地区白山神社祭礼)に宴の席でご馳走としてふるまわれる など、 貴重な食材として 家族から 喜ばれたものでした 。もっとも田舎の子どもとはいえ 「ざっこ」(「ごとち」などの小魚の総称) の煮付けなどが大好きという子は それほど 多くなく 、我が家では たいてい 大人の酒の肴という位置づけだったように思いますが。(ちなみに生ビールを愛飲する現在は「ざっこ」の煮付けやから揚げは大好きです)

この「ごとち」の葦の葉を使った釣りをはじめ、 石でつぶしたクズの葉の汁で磨くと水中メガネがくもらないなどなど 、 おそらく子どもながらに継承されてきた川遊びの「わざ」の数々 ですが 、 現在はというと・・・。数年前 、和良の子 ども 達と川遊びをした際に、 私が教えたわけでもないのに、あの頃と同じように葦の葉を使って「ごとち」を釣りはじめたのです 。 私はこみあげる喜びを抑えながらも、先にご紹介した高等技術(?)を惜しげもなく伝えたのでした。
憎まれっ魚だった 「あかざす」は 知らないうちに 絶滅危惧種 に指定され、今でもそこ から外れない 悲しい 状況ですが、一時期 数を減らした「ごとち」や「がぶち」「あじめ」などは私たちの川に戻 ってきつつあるようです。
和良で生まれ育った 私たちは、川に畏敬の念を抱きながらも川に寄り添いながら暮らしてきた「川の 民」であると思 います。この時期、全国各地で水の被害が報道されない日はないといっても過言ではありません 。しかし だからとい って川で遊ぶことを禁止し す ることで解決 となる でしょうか? 私たちが「川」に足を運ぶことを減らし、関わりの機会を減らすということ とは?「観 る (かかわる) 」ことをやめれば「気づく」ことはできず「気にする」こともなくなってしまう のではないでしょうか。

地域の子どもたちの数が減り、私たちの頃のようなガキ大将を頂点とした子ども社会が形成されにくい昨今ではありますが、 川へ足を運び関わることで 1人1人が 作り 描いてきた「川の地図」が 私たち 和良に暮らす大人たちの 心の 中にあり、それを子どもたちに広げて見せ 、さらに手をとり 出かける ことで 、子どもたちも心の中に子どもたちなりの「川の地図」を作り描き、そのなかには「ごとち」たちの居場所もあり 、川はいつまでもその流れを かえずにいられるように思います。

あッそうそう、 せいぜい 小さな「ざっこ」たちと遊ぶ私たちの前に大きな「あまご」 や「あゆ」を手にした地元の大人たちがあらわれると、私 たちは驚嘆し、尊敬や憧れの念を抱いたものでした。

夏が来れば思い出す・・・ごとち、葦の葉、 青い空
 

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岐阜県の広報課の担当の方から、「和良の鮎が全国グランプリ受賞!」 と題したポスターを本日2009年9月24日から県庁2階ロビー「ふれあい会館」にて掲示していただいたことのご連絡をいただきました。ありがとうございます。

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